フンデルトヴァッサー展 図録
size:245×194mm
発行:APTインターナショナル
現在京都国立近代美術館で開催されている『フンデルトヴァッサー展』に行ってきました。展では、自然との調和を目指した彼という観点から構成されていました。初期のデッサンから、水彩、混合技法、版画、蝉凧、タペストリー、建築模型まで時代とテーマでゾーン分けしてありました。さすが日本だけに、最後には大阪舞洲にあるゴミ焼却場の模型や第二案なども詳しく紹介してましたね。
ところどころ展示スペースに置かれた大きな模型は、観ているだけで笑顔になってしまうような素敵なもの。現実じゃないような設計で、しかし現実に存在する建築物。あと、ボクが惚れたのは、版画集『雨の日に見てごらん』シリーズと、その版画集ケース。足を運ばれた際にはぜひご覧いただきたいです!もうひとつ、版画などの箔押しやカラーチャートも印象的でした。図録では、版画集ケースの裏など、展では見られないものも載っていますよ。ただ、やはり印刷物の鮮やかすぎる調子は否めないので、実際に作品を見ることをお勧めします。
感動した展覧会では図録を買うようにしています。映画パンフレットみたいに。
京都国立近代美術館での同展は25日まで。その後はメルシャン軽井沢美術館に巡回します(2006/06/10~10/29)。
追記:なんか最後の文章へんだったー 恥
→京都国立近代美術館
http://www.momak.go.jp/
- 2006-05-01 (月) 8:11
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コメント(閉):4
- cdp-saki 06-05-01 (月) 23:07
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わたしも今日行ったよぉ~!
版画のはしっこに押してある「百水」の印は名前かなぁ?
チケットにも使われていて気になるのだけど、図録にも書かれてないよね? - mif-4c 06-05-01 (月) 23:53
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>sakiちゃん
ご説明いたしやす。「百水」とは彼の名前にヒントあり、です。HundertwasserをHundertとWasserに分けると、Hundertがドイツ語の「百」の意味。で、Wasserが「水」なのです。英語のHundred,Waterにも似てるでしょ?
そして、「豊和」ってハンコも押してあったでしょ?あれも彼のファーストネームFriedensreichを漢字に意訳したもの。つまりFriedensは「平和」、Reichは「豊」。英語で言うところのPieceとRichなのですよ。
もひとつ補足、版画は彫り師も刷り師も日本人、日本人女性と結婚してらっしゃったこともアリ。生前日本でも個展されてるし、彼建築のゴミ処理場はウイーンと大阪だけ。親日家なのでしょうね。ニュージーランドもお好きですけどねー。 - cdp-saki 06-05-02 (火) 9:47
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ありがとぉ~!!!
いやぁ、聞いてみるもんだ。さすが!
このサイトめちゃ勉強になります。
彫り師さんの印とかも気になって、版画のすみっこもアートだったね。 - mif-4c 06-05-02 (火) 18:51
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>sakiちゃん
このサイトって、このサイト?
採用させちゃいけない教科書みたいじゃない?w彫り師さんの印、素敵だったね~☆