旅行客が撮影した数百のスナップショットを重ねた観光スポット画像
今この瞬間も、世界中の観光スポットでは旅行客が写真を撮影し、ネットにアップしています。
スイスのアーティストでありフォトグラファーのCorinne Vionnetさんのビジュアルアート作品「Photo Opportunities」シリーズは、旅行客(じゃなくてもわかんないでしょうけど)が撮影した写真数百枚を重ねて一枚にしたもの。上の画像はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジです。撮影者によって撮影ポイントやカメラ、レンズ、天気、フレーミングがすべて違いますから重ねるとブレたように見えます。が、被写体は同じなので、いつも動かないその主体がぼんやり浮かび上がって見えますね。そしてなんだか絵画のようにも見えてきます。これは重ねからくるぼんやり感が写真特有のはっきり感を無くしているからと、その重ねたものが筆跡のようにも見えるためでしょう。
では、他の作品も見てみましょう。
イギリスのビッグベンです。
霧の街だけあって、数百枚重ねるとアベレージの空模様が顕著に出ます。
天安門広場は人が多い。
人多い×数百枚だから、余計に多い。
上海はタワーを主体としてまとめられているようですが、おそらく高層ビルが今ほど建っていない時期の写真も混ざっていそうです。
ジパングのフジヤマも観光スポットですね!
フジヤマはどこからみてもだいたい同じ形なので、いろんな方向から撮影された写真が使われていそうな気がします。
そして日本からもう一枚。姫路城。
世界遺産だし、城だし、撮影する人が多いのかしら。
オフィシャルのサイトでも見られますが、画像が小さいので、The Empty Quarterのサイトで見ることをお勧めします。ほかにも世界のいろんな場所が全部で43枚ありますよ。
→Corinne Vionnet
http://www.corinnevionnet.com/
→The Empty Quarter
http://www.theemptyquarter.com/index.php?p=artist_profile&id=24#container
- 2011-02-19 (土) 8:42
- Art
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