斜め上をいく、不審な潜水艦に対するスウェーデンの水中防衛システム「The Singing Sailor」
領海侵犯の問題は日本だけのことではありません。
スウェーデンでもたびたび起る、不審船(不審潜水艦)の領海侵犯事件。そこでスウェーデンの平和団体が画期的な水中防衛システムを開発した。
スウェーデンでは不審な潜水艦と思われる領海侵犯が数多く報告されている。その度に捜索が行われたが、過去に一度も発見されなかった。
発見されなくても捜索はしなければいけないわけで、防衛費も膨らんでしまう。
発見されたらされたで武力衝突の危機が起る。
そこでスウェーデンの平和団体はスウェーデンの東の海に、ブリーフ姿の海兵が躍るネオンサインを沈めた。
このネオンサインにはこう書いてある。
「ようこそスウェーデンへ!GAY SINCE 1944」
さらに船なり潜水艦が近づくと、
「もしゲイならこっちへ」とのメッセージがモールス信号で打たれる。
スウェーデンでは1944年から同性愛が認められています。一方ロシアでは現在も同性愛は認められていません。
スウェーデンの場合、不審な潜水艦は(あくまで予測にすぎないが)ロシアから来ているのではないかと思われていて、国籍不明の不審潜水艦といえど明らかにロシアを意識したメッセージを発していると言えます。
不審潜水艦がロシアのものだとして、これはロシア軍にとっても苦悩となります。
だって、命令だからスウェーデンに近づきたい。しかし近づくとゲイだと認めてしまうことになるもの。
そんな簡単に笑い話のようなシステムで緊張状態がなくなれば素晴らしいですが、どれだけ機能するかというと疑問なわけです。平和団体によるアピールのためのシステムだと思っておいた方がいいかもしれませんね。
- 2015-05-09 (土) 12:23
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