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不法滞在者やホームレスを無料の医療施設へ呼ぶために空き缶を捨てる「The Red Cross CANpaign」

The Red Cross CANpaign

デンマークで赤十字が行った、不法滞在者やホームレスを対象とした医療支援のキャンペーンです。医療支援と空き缶を捨てることがどうつながるのか。

不法滞在者やホームレスは身元を知られるのを恐れます。強制送還させられるかもしれませんしね。
だから、彼らは正規の社員として働くこともできず、空き缶を集めてリサイクル業者に売って生活をしています。
身元がバレることや、お金がかかることから、彼らは医療機関へもなかなか行きません。しかし体の具合が悪くなることもあるでしょう。

赤十字としては、彼らに無料でも診察をしてあげたい。無料だとハードルも下がるのですが、彼らには「身元バレ」というもうひとつのハードルもある。それに彼らに無料診断を伝えるすべがない。

そこで考えだされたのが、彼らが必要としている空き缶。
リサイクルマークの周りに、無料かつ匿名で診察してもらえるということと赤十字への電話番号を記載したステッカーを貼り、街のゴミ箱に捨てた。彼らがゴミ箱から空き缶を拾っているからだ。

対象者に合わせて情報伝達方法を変える。
広告宣伝の基本でもありますね。