200カ国の200年を裕福さと平均寿命でグラフ化した映像
デザインや広告とは直接的には関係がないかもしれませんが、すごく興味深かった映像です。
イギリスBBC制作の「Hans Rosling's 200 Countries, 200 Years, 4 Minutes - The Joy of Stats - BBC Four」は、所得と平均寿命を横と縦のグラフとして200カ国をマッピングし、200年間の推移を動画にしたもの。
左下は所得が少なく貧しく、そして平均寿命が短い。逆に右上にいくほど個人所得が多くて長寿命ということになる。オレンジ色はヨーロッパ諸国、赤はアジア、中東諸国は緑、アフリカは青、アメリカはイエロー。円の大きさは人口でしょうか。
200年前の1810年には、多くの国の平均寿命は長くて40歳。この時期に所得も多く長生きだったのはイギリスやオランダ。1800年代はアジアやアフリカの多くの国は貧しく、短命だったことがわかります。1900年代初頭に全体的に動きがスローダウンします。これは第一次世界大戦およびスペイン風邪の大流行。1917年にがくんと平均寿命が短くなっていますね。
日本の平均所得が400ドル、平均寿命が50歳になったのは1935年あたり。ヨーロッパ諸国からは大きく遅れていました。ここではじめて日本が紹介されたので、ここから日本の赤丸に注目するのもおもしろいですよ。1943年から1945年にかけて著しく後退する現象がみえます。特に日本はがくんと下がります。第2次世界大戦ですね。
第2次世界大戦後、世界は右上に向かって速度を上げます。医療の発達も大きいのでしょう。日本はするすると平均寿命トップグループに入ってきます。現在、最も裕福とされているのはルクセンブルグ。反対に最も貧しいのはコンゴ。平均寿命にしても25歳程度の開きがあります。コンゴのあるアフリカ各国は全体的にグラフの左下ということがわかりますね。次いでアジアでしょうか。しかし中国を例に取ると、上海だけ抜き出すとイタリア並の水準に対し、貴州省はパキスタンレベルとなる。中国国内の格差が浮き彫りになっています。
さて、右上へと向かうこの流れ、今後はどう推移していくのでしょうか。
- 2010-12-04 (土) 8:03
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