弾圧された新聞のフォントを再現し自由の象徴として使っていく、国境なき記者団によるキャンペーン「Fonts for Freedom」
世界には(主に)政府に弾圧されて発行できなくなった新聞があります。それはつまり言論弾圧であり、様々な権利を侵す大変な事態です。
そんな状況に黙ってはいられないと、国境なき記者団が立ち上がった。
そのキャンペーンが、「Fonts for Freedom」である。
▲サイトでは9つの新聞で使われていたフォントが再現されている様子がわかる。
9紙と発行が止められた時期はこちら。
Kurdish newspaper(closed in 2016)
Azerbaijani newspaper(closed in 2016)
Vietnamese newspaper(closed from July to October 2018)
Tanzanian newspaper(closed in 2016)
Cambodian newspaper(closed in 2017)
Turkish newspaper(closed in 2016)
Hungarian newspaper(closed in 2018)
Hungarian newspaper(closed in 2016)
Russian newspaper(closed in 2018)
ベトナムの新聞は昨年発行が再開されているようですね。
▲いくつかのフォントは、フォントデータとしてダウンロードも可能だ。(TTF、OTF、WEBフォントデータが揃っており、使用条件も非常に緩い。詳しくは各フォントファイルに入っているライセンステキストを参照していただきたいが、さすが自由を求めるキャンペーンで作られたフォントだと思った。)
▲サイト上では再現されたフォントを使って、自由な文章を打つことも可能だ。そしてその画像をシェアやダウンロードして使うこともできる。
街中に溢れる今は無き新聞の文字。
それを新聞をストップさせた権力者が見たら、まるで亡霊に呪われているようにも感じる、かもしれない。
国境なき記者団では同サイトにて活動をサポートしてもらうべく、募金も行っている。
→Fonts for Freedom
https://fonts-for-freedom.com
- 2019-02-27 (水) 8:31
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