アトラスVロケットの打ち上げ費用がすぐわかる!ULAによるサイト「RocketBuilder」
ボーイングとロッキード・マーティンの合弁会社であるULAが、アトラスVロケットのBTOができるサイトをオープンさせています。では早速、トップの「BUILD」からスタートしてみましょう。
▲いつ打ち上げたいのか。
▲軌道も選べます。地球周回軌道から脱出するものもあります。
▲ロケットの大きさを決めていきます。搭載物(衛星等)の重さにより、補助ロケットの数も増えていきます。最大6109kgまで搭載することが可能です。
まるでAppleでMacを注文するようにポチポチとクリックでビルドできるロケット。
それに伴い、増えていくお値段の数字。
一番お安い打ち上げでも$109M(約125億円)するので、上のように全部乗せしていると$170M以上になってしまいます。
そんなの誰が支払うことができるのかと思うかもしれませんが、ULAがこの数字を見せているということは自信があるからなのです。一般人からすると、どう転んでも払えない額ではありますけれど。
さらにトップにはアトラスVの利点が書いてあります。
・保険が節約できる。
打ち上げに信頼性があるため、ULAの顧客が支払っている保険料は、他社で打ち上げるより平均14億円安いです。
・遅延が少ない。
ULAの平均遅延は2週間。他社は3〜6ヶ月。それで約30億円が浮きます。
・軌道の最適化
アトラスVの噴射能力で最適な軌道に投入できれば、機器の寿命が伸びます。それによる効果は35億円ほど。
もう数字が全て大きくてよくわからないので、2013年のアトラスVの打ち上げ映像でも見ておきましょう。
ちなみにULAの打ち上げは政府系相手になるため、商業用の打ち上げはCommercial Launch Services(CLS)により行われます。
→RocketBuilder
https://www.rocketbuilder.com/
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- 2017-01-16 (月) 7:28
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