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明日発表の宝くじが当たったママを街中の人が祝福!スペインのロトのCM「21 de diciembre」

21 de diciembre

昔教師だったカルミナも、引退してもう随分経ち年老いた。
孫の朝食を作って出してあげても、「食べたくない」「はいはいはい」とあしらわれてしまう。

そんな時、テレビにロトの当選発表会の模様が映し出された。
「もうそんな日なのね」と手もとのロトと見比べるカルミナ。するとみるみる表情がこわばっていく。400万ユーロが当たった!?

しかしそれは過去の当選発表会のニュースだった。今年の発表会は明日。
カルミナの息子が部屋に入ってきたとき、もうカルミナは外に出て行った後だった。
「ロトが当たったと勘違いしてプーリに会いに行ったよ」
「なんだって?」

表に出ると、プーリと抱きあい喜ぶカルミナがいた。
「ママ・・・」
「信じられないわ!とっても嬉しい!」
「ママ、祝わせてくれる?」
「いいわ、祝って!みんなと祝いましょう!」

ママに先回りしてバーに電話でそのことを伝えると、バーのマスターはスパークリングワインで祝ってくれた。
「美容室の女の子にも伝えないと!」
ママの言葉に息子が孫に指示を出す。
孫は嫌々ながら美容室に伝える。

大勢を引き連れてやってきたママ。
美容室で美容師の女性と抱きあい幸せをわかちあう。

またまた人々を引き連れて歩くママ。
“一等賞のクジはここで売れた!”のTシャツもどこからかお願いしたが、「テレビカメラも来るべきよね?」の一言にはさすがの息子も本当のことを告げようとする。が、それを止めて走り出したのは孫だった。カメラとレポーターを用意して、電器屋のテレビに映るようにしたのだ。

さあ、みんなで灯台へ行きましょう!
教会の鐘、漁師、街のみんながカルミナを祝福してくれます。

でも、警察に見つかってしまいました。
これまでです。
と、警察はサイレンを鳴らして先導してくれるじゃありませんか!

灯台のレストランでみんなで祝杯をあげるカルミナ。
本当じゃないのに、みんなは笑顔です。

ただ息子はここで本当のことを彼女に伝えることにしました。

「ママ、話さなければいけないことがあるんだ」
「あなたの言いたいことはわかっているわ」
「本当に?」
「でもね、あなたはいつも母親の言うことを聞くべきよ。それと、あなたがこれを持っていてくれれば私は幸せよ」
そう言ってカルミナはロトを息子に手渡した。

カルミナが本当にわかっていたのか、そうじゃなかったのか。最後に彼女が息子に渡したロトも、当選金をあげるつもりだったのかどうなのか。なんとなく家族の振るまいなどでわかる気がしますが、そこははっきりさせていません。ひとつ言えることは、彼女の“間違い”により、村の人々は笑顔になり、孫の態度も一変した。それは事実だということ。
5分のこの長尺CMはオンラインオンリーで、テレビ放送ではもっと短いものが流れているそうです。

→21 de Diciembre – La nueva historia de Lotería de Navidad 2016.
https://21dediciembre.es/

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