読書しない国民も本を読みたくなるキャンペーン「Sensationalist Best Sellers」
エクアドルの国民はあまり読書をしないそうだ。本は読まないが、ゴシップ紙でセンセーショナルな記事を読むのは好き。もっと国民に読書してほしいエクアドルの本屋さんは、そんな国民性を利用して、ちょっとおもしろいアプローチで読書を促した。
それは、ゴシップ紙を作ること。
ゴシップ紙の紙面にはセンセーショナルな記事が並ぶ。
“臨時ニュース:世界で感染症が広がる”
誰しも関心を持ちそうな記事だが、実は感染すると失明する病気を題材にしたジョゼ・サラマーゴの小説『白の闇』についてゴシップ風に書いたもの。
“デリケートでナイーブなローズの紹介”
これは、セクシーな女性の写真があるためローズという女性について書いてあるのかとおもいきや、サン=テグジュペリの『星の王子さま』のことなのです。
そのまま記事を読み進めるとこう書いてある。
「この話があなたの関心をひいたなら、『星の王子さま』を読むべきです」
もともと本に興味が無い人には、ただ面白いから読めと言っても読んでもらえません。その人達の嗜好に合わせてアプローチをかけ、本のおもしろさに気づいてもらうことが必要なのです。
- 2014-05-24 (土) 11:16
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