現在も京都の便利堂で行われているコロタイプ印刷を、ドイツ人ジャーナリストが追った映像「A Story of Ink & Steel」
明治時代にフランスから伝えられたコロタイプ印刷。
ガラス板に感光するゼラチンを塗布して、ネガを焼き付け作る版が特徴的なこの印刷方法が残っているのは、今では世界でも珍しい。それを行う会社が、京都にある。
これは、ドイツ人の写真家でありジャーナリストのFritz Schumannさんが、京都の便利堂さんのコロタイプ印刷をインタビューを含めて紹介している映像です。
インタビューにもあるように、コロタイプ印刷はオフセット印刷のように網点がないため、階調の再現性に優れている。そのことから、より実物に近い複製が必要となる、貴重な文化資料の複製に使われることも多い。
こうやって古くからの技術ではあるが、現代的のニーズにも対応して必要とされる分野に残り続けること。技術を継承して残し続ける人たち。努力あってこそだと思わされます。
「デザインのひきだし 7」には便利堂さんのコロタイプ印刷のサンプルも付録されていますよ。
→便利堂
http://www.benrido.co.jp/
→Benrido
http://benrido-collotype.today/
- 2015-06-05 (金) 8:41
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