ラマダンの精神をシェアしよう。マクドナルド・シンガポールのCM「McDonald's Ramadan」
彼はマクドナルドのデリバリーのお仕事をしています。
そして彼は、イスラム教徒でもあります。
朝4時45分。
目覚まし時計が鳴ります。
彼は起きますが、ママに朝っぱらから怒られてしまう。
「早くパパを起してきて!5分で夜明け前の食事を摂らないといけないんだから!」
彼の家族はイスラム教徒です。
そして今年は5月16日から約1ヶ月間、ラマダン(断食月)となっています。
太陽が出てから沈むまで、食事を摂りません。
だからデリバリーのお仕事中も食事はできません。
エレベーターが故障していても、仕事が忙しくても、いろんな人助けをすることがあってお腹が減っても、食事できないのです。
この日も彼は仕事に追われた。
夜にさしかかるとき、あるおじさんが住むアパートへデリバリーにやってきた。
おじさんは注文していた商品を受け取るのだが、その時スマートフォンの時計が見えた。
7時8分。
おじさんは彼を呼び止めこう言った。
「もう食事していい時間だよね?」
そう、おじさんは彼がラマダンで断食中と知っていたのです。
そしてその時間が過ぎたから、持ってきてもらったチキンでねぎらおうとしたのですね。
イスラム教徒もそこそこ多いシンガポールだからこそのCMでした。
お互いの信教はなるべく尊重しあわないとね。
- 2018-05-29 (火) 8:02
- TV・CM