旧正月にママに会えるタイムリミットは3分間。iPhoneXで撮影された実話を元にしたApple Singaporeによるショートフィルム「Three Minutes」
今年の旧正月は今週なのですが、それを前にApple Singaporeが旧正月を題材にしたショートフィルムを公開した。全編iPhoneXで撮影された、実話を元にしたショートフィルムだ。
ショートフィルムは子どもが暗唱する九九から始まる。
この子の母親は列車の車掌をしている。
中国南部の南寧市から北部のハルビン市までを結ぶ、中国の中でも距離が長い列車の車掌だ。
旧正月となると、中国の人たちは家族のもとへ帰る。
街に出稼ぎに出ていた人も、田舎へと帰って家族でその日を迎えるのだ。
しかし国民にとって大事な日もお仕事をしなければいけない人もいる。
列車の車掌もまたそのひとり。
大勢の帰省客を乗せた列車で、自分は帰省できない。
彼女の息子は姉妹に預けられていた。
だが、この年の旧正月に、駅まで来るという。
駅に停車している時間はたったの3分。
乗降客も多い中、彼女は息子と会うことができるのか。
列車が入線すると、彼女はすぐに息子を見つけた。
しかし乗降客の誘導が先だ。
それが終わったのが駅に着いて1分以上過ぎた頃。
ママに会えた息子は、少し黙ったあとで口を開く
1×1=1
1×2=2
1×3=3
ママと会えない間に覚えた九九を披露しようというのだ。
だが無情にもその時は迫る。
列車の出発時刻が近づき、ママが列車に乗り込んだ時、まだ7の段。
もうダメか。
しかしまだ列車の出発まで数十秒ある!
彼は続ける。
8の段。
9の段。
そして
9×9=81
言えた。
このショートフィルムの監督はPeter Chanさん。
先述した通り、iPhoneXのみで撮影されている。
- 2018-02-12 (月) 8:35
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