人工知能が支配する街で、ロボットが出会ったクリスマス。EDEKAのCM「Weihnachten 2117」
街は荒廃して人の姿はない。
そこを支配するのは、人工知能を持ったロボットたちだった。
2117年、人類は街から消えた。
この街にうごめくのは、ロボットたちだ。
今日もロボットたちはパトロールをしていた。
その中の1台が、映画館のポスターを発見した。
それに惹かれたこのロボットは、編隊を離れ映画館に入ってきた。
そこでロボットが見たものは、人類が街から逃げていく新聞や、古い映写機。
ロボットはフィルムを読み取りスクリーンに映してみた。
そこには人間の家族の姿、それもクリスマスの様子が映っていた。
ロボットは考えた。
あの映像を再現しよう、と。
こっそり街からマネキンやクリスマスツリーなどを運び、建物の中で再現してみた。
・・・でも、あの映像とは違う。
ロボットはひらめいた。
人間たちが逃げた方向に行ってみよう。
街を抜け、川を渡り、森の奥深くへ。
そこには一軒の家があり、窓からはあかりが漏れていた。
ノックをするロボット。
中から男性と少女が出てきた。
ロボットの姿に警戒する男性だったが、ロボットが刺し出したツリーの星の装飾を少女は受け取った。
このロボットは悪いロボットじゃない。
家族はこのロボットを招き入れ、クリスマスの食事会が始まった。
ロボットの目の前には、あの映像と同じような、あのマネキンでは味わえなかった、あるモノがあった。
それは人の愛。
果たしてこの結末の先はハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか。
愛を知ったロボットはこの1台のみですからね。
そして2117年設定ではありますが、ドイツのスーパーがこのCMを作ったということは、難民問題や宗教が関係するいざこざやテロといった現代の問題について何かしらの意図を含んでいるような気もしてならない。
- 2017-12-05 (火) 8:06
- TV・CM