辛いけれど、さよならの時。smartのCM「Who is tough enough to say goodbye?」
男性が車に犬を乗せて出発しようとしている。
家の中から子どもたちが追うように出てくるが、男性は強くアクセルを踏む。
助手席の犬を見ると、感情が一気に込み上げてくる。
パパは家族を残して出て行ってしまうつもりだろうか。
子犬の鳴き声にカーオーディオの音量を上げ、気持ちを紛らわす。
着いたところは荒れ果てた建物が残る、誰もいないような場所。
男性はそこで子犬を車から降ろす。
そうか、犬を捨てに来たのか。
次の瞬間、男性は降ろした犬のリードを持ち、歩いてそこから去っていくのだった。
スマートのエレクトリック・ドライブ(電気自動車)を見つけた時が、古い車の捨て時です。
そう、捨てに来たのは車だったのですね。
海外では時々見受けられる(日本ではあまりない)多くは語らないCMですね。途中まで相手の思い通りにだまされていた自分に気づいた瞬間、ちょっと悔しい。視聴者をうまく騙すために「なぜか追いかけてくる子」「なぜか犬を連れていく」「車は乗り捨て廃車でいいのか」という不可解なシーンもあるのですが、それはそれで必要以上に問題のシーンでなければツッコマビリティーとしても有効になってくるのかもしれません。
- 2017-07-05 (水) 7:29
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