フランスの現実社会をルールに織り込んだモノポリーを子どもたちが体験「A social board game」
4人の子どもたちが集められた。
彼らにはこれからボードゲームのモノポリーに似たゲームをやってもらう。
ただ、通常のモノポリーとは違い、ルールが多い。そしてそのルールはあまり平等ではない。
最初に2人が1500ユーロからスタートだ。残りの2人は750ユーロ。
1人だけは最初から3つのストリートと2軒の家がもらえる。
また同じく1人だけには、牢屋に入らなくていいカードがもらえる。
「なんで?」
「不公平よ」
ゲームを始める前からみんなが指摘する。
ゲームを初めても独自ルールは止まらない。
「はい、牢屋に入れ」
「松葉杖をついているから駅は買えません」
「通常は200ユーロですが、女の子は150ユーロです」
「君は1しか出ないサイコロを振りなさい」
これは今のフランス社会の縮図です。
フランスでは少数民族が家を探しても、14%しか肯定的な反応をされません。
高所得者の66%が持ち家だが、低所得者の持ち家率は16%だ。
同じ違反行為をしても低所得者の方が有罪になる確率が3倍高い。
女性の方が23%も賃金が低い。
身体にハンディキャップを持つ人に優しい駅は全体の30%。
恵まれない子どもたちの35%が、14歳までに留年を経験している。
持ち家率なんて高所得者の方が高いに決まっているので上の項目全てが全て重大な問題とはいえない気もしますが、数字を見せられると現在が改善傾向でも「良くない社会だ」と思ってしまうかもしれませんね。特にフランス大統領選挙の直前に公開されていることが、つまりは恣意的なのでありまして、フラットに見られないのはしょうがないですかね。いや、本当にダメな社会構造なのかもしれませんけどね、フランスが。
- 2017-04-25 (火) 7:59
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