ブラジルでは一日にトラック一台分の血が無駄になっている。LGBTの献血差別を伝えるキャンペーン「#WastedBlood」
ブラジルではゲイの男性の血液を輸血に使うことが禁じられているそうだ。
もしもゲイの男性でも献血を可能にしていたら、毎日トラック1杯分の血液が使えるようになるんだとか。ということは、現状はその分損をしているということでもある。
禁止というのは、たとえパートナーとの関係が安定していて、HIVなどの感染リスクがほぼなくても、である。さすがにそれは差別ではないのか。という思いから行われたこのキャンペーン。1日に無駄になると計算される血液の量を見せて人々に問うという手法だ。インパクトがある。
是非はそれぞれの考え方もあるだろうからこのキャンペーンを紹介するだけにとどめておいて、日本はどうかと調べてみた。
日赤のサイトの「(献血を)ご遠慮いただく場合」の「過去6ヵ月のできごと」欄(LINK)ににこうある。
男性の方でこの6ヵ月に、男性との性的接触があった方
ただ、同項目には
この6ヵ月に、不特定の異性との性的接触があった方
も挙げられているし、Q&A(LINK)にはこう説明がある。
Q.男性同士の性的接触があってもセーフセックスなら問題ないのでは?
A.特に日本国内では男性同性愛者間でHIV感染者が多いことが知られています。血液センターとしてはリスクの高い方々を全体として献血をお断りしています。個人のモラルを問うているのではありません。個々の献血された血液のリスクはスクリーニング検査によって判断します。しかし、検査で検出できないリスクに対しては感染リスクのある行為の有無で判断するしかありません。これは例えば、マラリアの発生した地域に滞在した方々を、マラリアに感染している可能性が他の人より高いとしてお断りするのと変わるところはありません。
つまり、「数字上リスクが高いので」ということのようだ。
そういう数字が出ているのであれば、患者さんへの輸血でのリスクを考えれば、当然のことであろう。だから不特定の異性との性的接触もNGとなるのだ。
これが数字関係なく「ゲイは問答無用でNG」となるのはよろしくないとは思う。
ちなみに胃薬服用と貧血でそれぞれ断られたことならある・・・
- 2016-05-01 (日) 11:49
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