よく似たデザインやマーケティングを行う航空会社にスクートが行った逆転発想の対応「Inspiring Spirit」
シンガポールを拠点にしているLCC スクート(Scoot)は、アメリカを拠点にしているLCC スピリット航空(Spirit Airline) が自分たちの航空会社のデザインやキャンペーンなどに似ていることに気づいた。どれも自分たちの方が相手よりも早く世に出していることから、もしかしたら参考にされているのでは・・・。そこでスクートは訴えるわけでもなく、逆転の発想で自分たちをアピールすることに成功した。
スクートはスピリット宛てにツールキットを送った。
それにはスクートの飛行機モデルや、VIガイドライン、デザインプロセスガイドなどが入っていた。
スクートのガイドラインをよく見ると、スクートの文字が消してあり、スピリットと書いてある。これはスクートのガイドラインであるけど、スピリットのガイドラインでもある、という皮肉である。
さらにスクートがマーケティングイヤーに選ばれ受賞したトロフィーのレプリカを制作。銘のスクートをこれまたスピリットに書き換えてスピリットに送った。スクートがマーケティングイヤーなら、スピリットだって同じだという、これもまた皮肉。
さらにさらにスクートの飛行機に小さく「Inspiring Spirit」(スピリットからインスパイアされています)の文字をペイント。アメリカの航空会社にパクられて光栄だと言いながら、行動はなかなか挑発的です。それだけの自信があるのでしょう。
まぁ、会社のイメージカラーがイエローだし、似ているといえば似ているし、似ていないといえば・・・なので過剰反応気味なところも否めませんが、当事者からすると気になるのでしょうね。スピリットとしては、言われたからといって折れるわけにもいかないでしょうし、インスパイアの真偽は別として大変ですね。
- 2015-09-16 (水) 8:41
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