人の血液でつくられたキノコ雲。広島と長崎に落とされた原爆を問うポスター「It’s All Our Blood」
戦後70年。同時に、広島と長崎に原子爆弾が落とされてからも70年。
一人のイギリスのデザイナーが、二つの都市に落とされた原爆のキノコ雲をイメージしたポスターを制作した。
制作したのはHarry Pearceさん。
イギリスのPentagramでデザイナーをされている。
彼に今年アメリカのメリーランド州のアートギャラリーから「爆弾を問うポスター」の作成依頼があった。彼は、これまでの歴史の中でも最も残酷で衝撃的な、日本に落とされた二つの原爆をテーマにすることにした。彼は別のプロジェクト中に、水に落ちたインクを見て閃いた。
水からの血液を採取し、水に落とした。
高さや水の温度を変えながら何度もチャレンジし、ようやく納得のいく写真が撮れた。
水に落とされた血液は沈んでいく。
その瞬間を撮影し、上下を逆さまにするとまるでキノコ雲のように見えた。
「It’s All Our Blood」
それは全て私たちの血液です。
写真は「HIROSHIMA」「NAGASAKI」という2つの都市名と共にレイアウトされ、ポスターとなった。
→It’s All Our Blood - Pentagram
http://new.pentagram.com/2015/03/new-work-its-all-our-blood/
- 2015-08-13 (木) 7:39
- Art