ソフィア・コッポラ監督映画の映像表現をまとめた「Sofia Coppola's Dreamscapes」
映画監督ソフィア・コッポラは、やはりどこまでいっても父親がフランシス・フォード・コッポラだし、兄はロマン・コッポラだということが修飾語のようにくっついてくるが、そんなこととは関係なくこれまでの作品で多くの観客を魅了している女流映画監督であることに疑いはない。彼女の作品の魅力はなんだろう。彼女が撮りたい映像はどのようなものだろう。
これまでの映画をまとめた「Sofia Coppola's Dreamscapes」を見ると、その一端が見えてくるかもしれない。
映像の中に使われている映画は、「ヴァージン・スーサイズ」「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」「Somewhere」「ブリングリング」。
こうして見てみると、彼女の撮る画は“光”が一つのポイントになるのだろう。淡い光、強い日差し、窓に反射する景色、キラキラ光る夜の街。光と人物を合わせることで、個人の思いとは関係なく進む社会(世界)とその中に生きる人との対比が生まれ、繊細な人物の気持ちをも感じることができるように思う。
また、ハンディカメラを用いて誰かの視線のような“ライブ感”を出すことも、生を感じさせる一因となっているのではないだろうか。生を感じるから対極の死や悲しみの影も大きくなる。
そして何度でも言うが、スカーレット・ヨハンソンは「ロスト・イン・トランスレーション」の時が一番よかったよなぁ(どうでもいい)
- 2015-03-28 (土) 8:39
- Video