斬新?やりすぎ?広告代理店john st.による“恐怖体験”を追求したプロモーション「ExFEARiential」
“恐怖体験”をさせるプロモーション手法はこれまでにも多くありますし、このブログでも何度もエントリーしてきました。このブログではよく「ドッキリ」という言葉を使って、それらのプロモーションを紹介していますが、怖がらすにも限度はあります。しかしトロントの広告代理店john st.は、敢えてリミットを外したような恐怖体験をさせるプロモーションExFEARientialを立ち上げています。
※ExFEARientialは「Experiential(経験)」と「Fear(恐怖)」を組み合わせた造語です。
まずこちらを御覧ください。
赤ちゃんを誘拐してストレスを感じさせ、ストレスにはコレ!とばかりに商品を出して種明かし。この手法は以前エントリーした『なぜか自分が追われている!ニベアによるドッキリプロモーション「NIVEA Deo: Stresstest」』が元になっていると思われますが、赤ちゃんを誘拐するのはドッキリといえど危険すぎますし、与える不安が大きすぎますよね・・・。
さらにこちら。
寝ている二人を誘拐して、あかりをつけ覆面を取ったら、みんなが出てきて種明かし。
ビールのドッキリといえば『友だちが困っていたら、深夜の賭博場にお金を持っていけますか?カールスバーグのドッキリプロモーション「Carlsberg puts friends to the test」』、こんなのも以前にありましたが、寝ているところを襲うなんて度が過ぎていますよね・・・。
恐怖体験→覚えてもらいやすい、ということなのでしょうが、いかがなものでしょうか。事実、YouTube上(それぞれ広告代理店のチャンネルではなく、オリジナルのビールラベルや化粧品ロゴを使ったアカウントで公開されている)ではどちらの動画も「悪い」評価が先行しています。
しかし、
こちらの広告代理店のチャンネルにある「ExFEARiential」について紹介した動画では、「良い」評価が多い。
このあたりをどう考えるかは企業にとって大事です。少なくともリスクは高いと思うのです。炎上マーケティングなんて言葉がありますが、炎上する分代償が少なからず発生することは目に見えています。やり方によっては鎮火できずに延焼してしまう可能性だって。
はたしてこの「ExFEARiential」はどのように展開されていくのか、注視しておきたいと思います。
個人的にはハッピーなプロモーションでみんなハッピーになれる方が好きなのですけどね。
→john st.
http://www.johnst.com/
- 2013-11-08 (金) 12:29
- Video
- 窓の外の景色を羨ましがるボクサー犬。John LewisのChristmasCM「#BusterTheBoxer」
- 同乗してきたセレブのせいで報道陣やパパラッチに追われるはめに!ニベアのドッキリプロモーション第2弾「EL STRESSTEST」
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- 中年おっさんがスケボーを始めた理由。John Lewis & Partnersの2022年クリスマスCM「The Beginner」
- John Lewisが過去5年分のクリスマスCM名シーンをレゴで再現「Five years of John Lewis adverts in Lego」