みんなが太った街で、少年は鳥にあこがれた。ドイツのスーパーEDEKAのキャンペーンフィルム「EATKARUS」
その街の人はみんな太っていた。
人も犬も太っていた。
体は風船のように真ん丸になってしまっていた。それがこの街では普通だった。
この街の人はいつも同じものを食べていた。
グレーのマッシュポテトのような、得体のしれないものを食べていた。
それに少し嫌気がさしている少年がいた。
彼もまた太っていたのだが、彼はこんな生活があまり好きではないようだった。
ある日、少年は窓の外に鳥を見つける。
鳥は、太っていない。
軽々と飛んでいく鳥に、少年は心を奪われた。
飛びたい。
少年は風船で飛ぼうとしたり、カイトで飛ぼうと試みた。
しかしことごとくダメだった。
だが、鳥を追いかけていった少年は山で鳥が食べている木の実を見つける。もしかして・・・。それから彼はあのグレーの食べ物をやめ、フルーツを食べながら鳥になるために羽を作っていった。
季節は冬から春にかわり、あの真ん丸だった少年の身体はほっそりしていた。腕にはずっと作り続けてきた羽。一人痩せた姿に周囲からは奇異の目で見られる。それでも少年は手を広げ羽を広げ、鳥を追いかけていく。いつしか少年の身体はふわりと浮かんだ。
あなたがなりたいもののように、食べましょう。
つまり、あの得体のしれないグレーの食べ物は、ダイエット食だということなのでしょう。変なダイエットはやめて、なりたいものを真似て美味しい食べ物を食べて痩せましょう、と。
キャンペーン動画タイトルの「EATKARUS」は、Eatとイカロスを合わせた言葉です。
このキャンペーンフィルムと同時に、EDEKAではリンゴ割り動画キャンペーンも実施しています。
このようなリンゴ割りの動画を撮影しアップすると、その数によってEDEKAが恵まれない子どもや障害をもった子どもたちのためにセラピーや教育などの活動している財団に規定額を寄付してくれるというもの。
→#issso – Ernährungstipps, Rezepte & Gewinnspiel | EDEKA
https://www.edeka.de/issso/
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