逆遠近錯視を利用した、アダプティブヘッドライトをアピールするレクサスのビルボード広告「Lexus LS - Follow the road」
カーブにさしかかったときヘッドライトがカーブの内側を向くように動いて、車の進行方向をより遠くまで照らすことができる「アダプティブヘッドライト」。レクサスLSにもAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)と呼ばれるこの機能が付いています。これを看板広告で知ってもらうにはどうしたらいいのか。
レクサスの答えは、人の目の錯覚(錯視)を利用するというもの。
垂直の看板に四角錐を貼り付けます。ちょうど看板からピラミッドが飛び出ているように。
四角錐には頂点を消失点として、暗がりにヘッドライトの光が射したような道路の写真がプリントされています。
この看板、一点から見るとただの道路の写真にしか見えません。しかし看板を見ながら左右に移動すると、自分の視線に合わせて道路も左右に動くのです。どこから見ても道路の遠くまで見通せるように見えるのです。
四角錐は実際に飛び出ているのですが、脳が騙され奥行きに感じてしまう。こういう錯視をカーブで動くヘッドライトの機能と結びつけたというのは、思いついたプランナーはしてやったり顔だろうな。
- 2015-05-27 (水) 16:26
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