スピードを出しすぎると幽霊が出る道。事故防止への実験的施策「Pedestrian ghost」
ウクライナでは歩行者がはねられる死亡事故が多いそうで、それを少しでも少なくするためにはと考えられたのがこの「Pedestrian ghost」(歩行者の幽霊)。原理は簡単で、夜にスピードオーバーの車を感知したら、車の前方にあるマンホールの蓋に仕込んだ人型風船を膨らませて驚かせようというもの。車に付けられたオンボードカメラでその様子を捉えたものがこちら。
いきなり現れるのでびっくりしますよね。もしかしたら驚いてハンドル操作を誤るおそれもありそうなほど。この映像が10月終わりにYouTubeにアップされるとコメント欄で議論が巻き起こり、世界中のサイトが取り上げることになったとのこと。それの裏側をまとめたものがこちらの動画。
結果、3週間で20000回再生され(現在は80000回近くになっています)、その間に500人が議論しました。たった一晩の実験ですが、ここまで議論されると取り組みのバイラル効果はあったと言えるんじゃないでしょうか。実験された夜には7台の車が速度を緩めたそうです。もちろん風船幽霊なので歩行者の命は失われていません。
ただ、ウクライナの人のどれだけに伝わって、どのくらいの効果が得られるのかはまだ未知数です。
- 2011-12-15 (木) 7:43
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