みんながハッピーだったあの日をVRで思い出してアルツハイマー病の改善に挑むプロジェクト「The Wayback」
アルツハイマー病は脳の病気で、徐々に記憶も奪われていくのだが、深刻に進行していない段階だとまだ過去の記憶は残っていたりする。特に昔の記憶が。
これを利用できないかというのがこのプロジェクト。
VR映像で過去の映像を見てもらうことで、“あの時”の気持ちを取り戻してもらおうというのだ。
しかし過去の映像なんてあまり残っていないし、個人ごとにエピソードは違う。
そこで考えられたのが、みんなが体験したであろうエピソードだ。
1953年6月2日。
エリザベス女王の戴冠式が行われた。
この日はイギリス中がお祭り騒ぎで、みんながエリザベス女王を祝った。そして通りにも飾り付けがされ、テーブルが用意され、どこでも屋外パーティーが行われた。
この映像を見せてあげたら、「あぁこんなことあったよね」となるのではないか。
とはいえ、やはりそういう映像がVRで使えるような全方位の映像として残っている訳もなく。
ではどうしたのか?
その当時の様子を再現して、新たに撮影されたのだ。
その動画がこちら。
The WAYBACK / Episode 1: June 2nd 1953, Coronation Day
エピソード1ということは、今後も続くということか。
映像を使ってアルツハイマー病の改善を目指す取り組みは多く、つい先日も『ストリートビューを使ってアルツハイマー病の改善を目指す研究「Anne-Christine & Google Maps: BikeAround」』というエントリーをしていましたね。
それで病状が改善されるのであれば、こんなに良いテクノロジーの使い方はないでしょう。
もし自分が紹介そうなった時のことを考えると、いろいろ出歩いて記憶にとどめておかないといけないのだなぁ、と。
→The Wayback
http://www.thewaybackvr.com/
- 2017-11-24 (金) 8:01
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