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たくさんの人が集まって、ストリートミュージシャンにチップをあげるモブ「TipBombing」

TipBombing

ネットで示し合わせて同日同時刻にとある場所に集まって何かをする。早い話がフラッシュモブなのですが、今までのようなダンスなどのパフォーマンスやイタズラではなく、ストリートミュージシャンにチップをあげるだけというモブが、最近ニューヨークで始まっています。

▲TipBombing №1 - Robert Leslie
この日歌っていたのはRobert Leslieさん。なかなかチップをくれる人なんていませんよね。しかしこの日は違った。いつしか多くの人が歌うロバートさんを囲み、次々とチップをギターケースに入れていく。一人一人の額は少なくても、大勢が集まるとかなりの金額になる。この日、ロバートさんは319ドルを手に入れた。

▲TipBombing №. 2 - Guitaro 5000
第2弾は、ダフトパンクやマイケル・ジャクソンを歌うGuitaro 5000さん。彼がBlack or Whiteを歌っている間、チップをくれる人が絶え間なく続く。彼は「TipBombing」により575ドルを手にした。「素晴らしいタイミングだ。このお金で休んでいた学校に授業料が払って9月から学校に通える！」それがモブであったとわかっても彼は喜んでいた。

難しいのが、ストリートミュージシャンの多くはやっぱり自分の音楽を認めてチップを出して欲しいんだろうな、ということ。お祭りの神輿に乗せられてもらったチップなんて嬉しくない人もいるかもしれないし、こういうムーブメント自体好ましく思わない人もいそうだ。上動画の2人は喜んでいたようだからよかったんだけどね。

「TipBombing」がやっているのは金持ちの暇つぶしなのか、幸せのおすそ分けなのかはわかりませんが、サイトにしっかり彼らを紹介しているところは素晴らしい。そこでサヨナラじゃない繋がりを未来に感じているような気がします。また、ストリートミュージシャンも考え方次第で、偶然のモブによって自分の歌が動画で見知らぬ人にまで届く可能性が高くなるし（この日本人にまで届いているんですし）、何かのきっかけになることは十分考えられます。

こういうことは、どちらの立場でも楽しんだモノ勝ちかもしれないなぁと思ったり。

ちなみに、集まる日取りと場所は、Facebookで告知されています。

→TipBombing
http://www.tipbombing.com/
→TipBombing - Facebook
https://www.facebook.com/tipbombing