クリスマスだし、ダメダメ市長に石炭を贈ってやろう!トロントの広告代理店によるプロジェクト「Coal For Ford l Happy Holidays from Bob's Your Uncle」
カナダのトロントに有名な市長がいます。
薬物の使用を認めたが市長は辞めず、議会で走ったり議員に突進したり、他にも様々なスキャンダルの渦中にあって、遂には市長権限を取り上げられちゃったという、なんとも自分の住む町の話じゃなくてよかったと思う人物です。
こんな市長には、石炭を贈ろうぜ!もうすぐクリスマスだし!そんなプロジェクトを、トロントなどで活動をしているエージェンシー(Bob's Your Uncle)が始めています。
スペシャルサイトで「Add to the pile」をクリックすると、石炭1個が市長にプレゼントされます。プレゼントされるのは12月20日、シティホールに持っていくそうです。贈られる石炭は、既にエントリー時点で100万個に迫る勢い。
それとは別に、市長への石炭1個につき1カナダドル分、必要な子どもにプレゼントを贈るということも書いてますね。上限5000ドルまでですが。
さて、なぜ石炭なのか。
クネヒト・ループレヒト(独: Knecht Ruprecht)は、ドイツの伝統的な風習における、聖ニコラウスの同伴者(従者あるいは助手)。聖ニコラウスの日(12月6日)に聖ニコラウスとともに現れ、悪い子供を懲らしめる。よい子にご褒美を与える聖ニコラウスがサンタクロースの原型であることから、これと対比して「黒いサンタクロース」などとも呼ばれる。
(略)
クネヒト・ループレヒトの伝統的な振る舞いは、子供たちにお祈りができるかを尋ね、「できる」と答えた「よい子」に対してはりんごや木の実、ジンジャーブレッドなどをご褒美として与えるが、「できない」と答えた「悪い子」は灰袋で叩くというものである。(クネヒト・ループレヒト - wikipedia)
おそらくこの黒サンタに倣ったものと思われます。
日本でやったら、たとえ恥さらしな市長だとしても、この行いが全て是とされるとは思えません。持っていった石炭はどうなるのか、誰が誰のお金で後片付けするのか、そのあたりは書いてないわけですし、そこそこな炎上プロジェクトだと思うのです。石炭だけにね。
やってるエージェンシーは「Bob's Your Uncle」というのですが、スラングで「全部OK!」とかそういうニュアンスで使われる言葉。石炭持っていってOKになるんでしょうか、気になるところです。
→Coal For Ford l Happy Holidays from Bob's Your Uncle
http://www.robfordcoal.com/
- 2013-12-13 (金) 13:42
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