ベネズエラに残る子どもたちに絵本の読み聞かせをしてあげよう「GEOMETRY ARGENTINA STAND BY MY VOICE」
今、南米のベネズエラは政治不安や経済危機が深刻で、昨年12月には物価上昇率が年率で169万%にもなるハイパーインフレを起こしている。これにより仕事が無くなる人も多く、毎日5500人もの人々が国外に脱出しているという。そのうち数百人はアルゼンチンへ入っているそうだ。
しかしやはり子どもや高齢者を連れて逃げることもできない人は、国外で出稼ぎのような生活となっている。
この映像に出てくる二人もそうだ。
5ヶ月、1年3ヶ月前にアルゼンチンにそれぞれ移民した二人。
つまりそれ以降子どもたちに会っていない。
実家のWifi環境も良くなく、あまりコミュニケーションも取れていないという。
そこで子ども向け書籍の出版を多く手がけている出版社pequeño editorとクリエイティブエージェンシーのGEOMETRY ARGENTINAが特別な本を作った。
この本にはボイスレコーダーが付いていて、二人が絵本を読む声が録音されている。
この本はベネズエラの家族のもとに届けられた。
同時にパパやママの声も、だ。
遠く離れて暮らす子どもたちだが、パパやママの声がいつも聞けるというのは、少しは安心できる材料になるのだろう。
こういう映像を見ると、政治って誰のためのものなのだろうかとしみじみ考えさせられます。
- 2019-03-25 (月) 8:30
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