違法盗撮動画の流通を21%減少させた、釜山警察によるニセ盗撮動画施策「Stop Downloadkill」
韓国では盗撮動画のネットへの違法流出が問題になっているんだそうだ。2009年から16年までに、盗撮に関する犯罪が540%も増えたという数字も出ているほど。その盗撮動画の大部分は、性的なもの。
一度ネットに流出した動画はいろんな人にダウンロードされ、また拡散してしまう。自分が盗撮されていたことを知って自殺する人までいるということで、警察も悠長にしている場合ではない。
そこで釜山警察が行ったのが、ニセ盗撮動画をネットに流すこと。
エロ動画だと思って見てみると、突然ホラー映画のように女性が何かに取り憑かれたような恐ろしい顔になってこちらを見てくるという動画だ。そしてそこにはこんなメッセージが表示される。
彼女が自殺するよう背中を押しているのは、あなたかもしれない。
軽い気持ちで、軽いエロい気持ちで見た動画で、自分が女性の自殺の原因かもしれないと言われてしまう。これは萎える。そして警察の術中にはまっていることも同時に気づかされる。悪いと感じない人も、ヤバいと思うのではないだろうか。
この施策により盗撮動画の流通が21%減少したそうだ。
ちなみにこのニセ盗撮動画が2ヶ月間でダウンロードされたのは51,399回。知りつつダウンロードして見る人もいただろうが、なかなかの数だ。東京ドーム満員だ。
- 2018-01-25 (木) 8:02
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