171人分の朝食が一気に作れるカフェ!レーシングカーのエネルギー回生システムを利用した「TOYOTA BARISTA」
トヨタが1日限定でオープンさせたカフェの特徴は、一気に大量のモーニングセットを作れること。その数なんと171人分。さて、どうやって作るのか。
カフェにやってきたお客さんの目の前には、ずらりとならぶコーヒーサイフォンとフライパン、そしてパンがセットされたトースター。そこへ爆音と共に入ってきたのは、ル・マン2時間耐久レースに出場したトヨタのレーシングカーTS040 HYBRID。
お客さんの目の前でレーシングカーは止まり、その場でモニターに映しだされたル・マンのコースの映像に合わせてスタートする(タイヤの下にコロがついていて、アクセルを踏んでもその場でタイヤが回るようになっている)。レーシングカーがブレーキを踏むごとに、レーシングカーから伸びたコードからエネルギーがサイフォンやトースターなどに送られ、徐々にお湯が湧いたりフライパンが熱くなったりしていく。
これは車がブレーキを踏む時に本来ロスとなるエネルギーを回収して蓄電するエネルギー回生システムを使ったもので、エネルギー回生システム自体はハイブリッドシステムの車には搭載されている技術です。このTS040 HYBRIDでのエネルギー回生は、ル・マンのコース1周走るだけで600万ジュールを生み出すそうで、コーヒーなら171.4杯、トーストなら83.3枚分、目玉焼きなら57.7個を作れるほどだそう。今回は3周分を走ったので1杯のコーヒーと半切れのトーストそれに1/3個分の目玉焼きを合わせたモーニングセットが171人分作れたということになる。トーストと目玉焼きはちょっとだけ余るね。
調理に驚いたお客さんを最後に驚かせたのは、レーシングカーに乗っていたドライバーが中嶋一貴選手だったということ。
今年のル・マンではTS040 HYBRIDは6位と8位(中嶋一貴さん号はこっち)だったので、来年はさらに上を目指していただきたく。
→TOYOTA BARISTA | WEC ル・マン24時間レース | TOYOTA GAZOO Racing
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/toyotabarista/
- 2015-10-07 (水) 8:32
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