SNSからiPhoneアプリにサッカー選手まで、行方不明の子どもの情報を集めるためにドイツで行われていること
事件や事故に巻き込まれたり、その可能性により、人が行方不明になることは、残念ながらどこの国でも起こっています。ドイツでは子どもの行方不明者に関して、上の画像のFacebookページ「Deutschland findet euch(読:ドイチュランド フィンデート オイヒ / 英訳:Germany find you)」など様々な方法で情報を集めているようで、それが動画としてまとめてありましたのでご紹介。
まず驚くのが冒頭のナレーション。
Every year in Germany, more than 100,000 children and young people are reported missing.
ドイツでは毎年10万人の子どもや若者が行方不明になっていると報告されている、とのこと!
ちょっと総務省のデータを元に計算してみます。2005年の各国年齢別人口というものがありました(LINK)。これによると2005年のドイツの総人口は8300万人。うち、0〜14才が14.4%=1195万2千人となります。つまり119.52人に一人が一年のうちに行方不明になるということです(14才までと仮定した場合)。ボクが通っていた中学校の学年がだいたい120人くらいだったので、中学3年の間に同級生が3人行方不明になっていてもおかしくないということですよ・・・
日本が安全なだけかもしれませんしね、諸外国だとこのくらいの数字は当然なのかもしれません(わからないけど)。ちなみに日本国内だと2009年の数字で8万1644人の失踪届が出されているそうです。この数字には大人も入っていますので、子どもだけの数字はもっと少なくなるはずです。さらに日本の人口はドイツより多いですので、14才までの人口も2005年の数字で600万人ほど多くなります。
話が逸れましたが、そんなに行方不明の子どもが多いドイツ。
FacebookやiPhoneアプリを使って情報を集めているほか、去年のバイエルン・ミュンヘン vs レアル・マドリッドのサッカーの試合(好カードだけに視聴者も多い)では、子どもと一緒に入場するのが普通なのですが、ミュンヘンのキャプテンは行方不明の子どもの写真を胸に入場したのです。
テレビや新聞などに加え、新しいメディアも使う。
間口が多くなった現在、万人に知って欲しいことは様々な角度から発信していかなくてはいけないようです。
→Deutschland findet euch
http://www.facebook.com/deutschlandfindeteuch
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