人が歩くと浮かび上がる檻|熊保護を訴える韓国のメッセージ広告
地面に設置された熊の描かれた白背景のパネル。
このパネルには格子状に細工がしてあり(弱粘着でしょうか)、この上を人が歩いていくと、格子部分だけが汚れていくようになっています。多くの人が歩いた結果、熊が檻に入れられているように見えてきます。
なぜ熊が檻に入れられているのか。
詳しくは続きをどうぞ。
熊の胆汁は漢方薬として珍重されるため、熊胆(ゆうたん)を採るために下記のようなことが行われている現実がある。
熊胆(Wikipediaより抜粋)
熊胆(ゆうたん)は、動物性の生薬のこと。熊の胆(くまのい)ともいう。材料は、ツキノワグマやヒグマの胆嚢であり、乾燥させて造られる。健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられる。苦みが強い。
アイヌ民族の間でも珍重されていて、胆嚢を挟んで干す専用の道具(ニンケティェプ)まである。
近年は、狩猟者が減少していること、乾燥技術の伝承が絶たれていることなどから価格が上昇している。このため、中国などから輸入される量が増えつつある。中国では、「熊農場」においてクマの胆嚢にカテーテルを挿入して強制的に採取した胆汁の乾燥物が出回っており、国際的に問題視されている。
この広告は、このような行為を知らしめ無くすための、メッセージ広告である。とはいえ、広告としては、檻が現れるまでの通行人にはスルーされる可能性も多く、徐々に現れるという可能性だけで再考の余地は十分にあるのではないかと思う。
- 2011-03-07 (月) 6:55
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