目的地までの早さより、環境へのやさしさを。Nesteによる、二酸化炭素排出量が少ないルートを通る実験「CO2 Friendly Route」
ほぼ全てのナビは、より早く着くルートを選んでくれます。
たとえ少し渋滞していても、その道の方が早い計算結果が出たなら、ナビはその道を案内します。
それでいいのでしょうか。
フィンランドの企業Nesteは、自動車のOBD2に特殊な装置を付け、二酸化炭素排出量を計測しながらいくつかのルートを走らせた。
一番早く着くナビ通りのルートや、時間はかかるが信号が少なく交差点がラウンドアバウトになっていたりするルートなど。
後者の方が停止・発車が少ないので、その時に出る二酸化炭素は抑えられることがわかる。
そして実験を繰り返した結果、二酸化炭素排出量が少ないルートを通るのに比べ、時短ルートは約13%も二酸化炭素排出量が多くなったということだ。
早く着くけれど二酸化炭素排出量という面において、環境にはよろしくない。
こういうルートで抑えられる二酸化炭素排出量は、ヘルシンキ全体で考えると、年間8万トンオーバー。
サンフランシスコに当てはめたら年間10万トン以上の削減ができる。
と、良いことずくめで書いてはあるが、この計算にこのルートを通った時に「増える(減る)ガソリンに関する二酸化炭素排出量(生産から流通まで)」「自動車の買い替えサイクルの変化による二酸化炭素排出量」「自動車の消耗パーツの交換サイクルの変化にともなう二酸化炭素排出量」「全ての車がこのルートを通った時の渋滞による二酸化炭素排出量」などが入っているのだろうかという疑問は残る。
日本のレジ袋有料化にともなう、どっちがエコなんだい問題にも似た・・・
→CO2 Friendly Route
https://www.neste.fi/en-co2friendlyroute
- 2020-07-01 (水) 8:25
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- saabmagazine 02/2007