過去の素晴らしいデザインを引き継ぎ、未来へ。ルフトハンザ航空が新ブランドデザインに!「New Lufthansa Livery」
2018年2月、ドイツのフラッグシップエアであるルフトハンザ航空が、ブランドデザインを一新させた。
▲日本の航空会社ではもうどこも所有していないボーイング747(ジャンボジェット)のお色直し。これまで尾翼にあったロゴ円の中の黄色が無くなったことで、すっきりした印象になった。
▲新デザインのペイントを施したボーイング747の姿。美しい。
▲そのボーイング747を真横から見てみよう。新コーボレートカラーのダークブルーとホワイトのツートンが非常に綺麗だ。尾翼のロゴマークは白抜きになっている。
▲今回のリブランディングだが、黄色が全く無くなったわけではない。使うべくところには使われている。機体の目立つ箇所からは消えたが。色もそうだが、リブランディングではロゴタイプも変化が見られる。特にわかりやすいのは小文字の「a」だ。
▲逆さ向いているが、この状況で右がこれまでのもの、左が新しい「a」だ。特徴的なのは、「a」の右下のはらいの有無。止められている方が新しいもの。
▲「Lufthansa」というオリジナル書体が作られているようだ。これまでLufthansaのロゴタイプはHelvetica Blackに非常に似ていたし、ロゴタイプ以外ではHelvetica neueが使われてきた。今回のリブランディングで作られた「Lufthansa」もHelveticaをベースとしたようなタイプフェイスと思われるが、「G」「g」「S」「s」「j」などパッと見でもHelveticaとは違うとわかるキャラクターもある。
▲どっしりとした安定感がある。
▲さらに、今回のリブランディングでは、ロゴマークにも手が加えられている。
▲これだけ見てもどこが変わったのかわからないよね。
▲ロゴマークの変遷がこちら。ルフトハンザの前身が1918年に採用したロゴは、1960年代にオトル・アイヒャー(Otl Aicher)によってモデファイされている。1990年に周りの円の線幅が変わるものの、中のツルはほぼ変化なし。今回はツルの首が細くなっていたり、微妙に手を加えているのだ。
▲ロゴマークやロゴタイプが決まれば、それに合った素材や周りのデザインが決められていく。
▲CAさんのスカーフやネクタイの素材や色、そこにどうロゴマークやロゴタイプを入れるかなどなど、細かく規定されていく。
▲機内サービスもそのひとつ。
▲さらにもちろんではあるが、サイトデザインや、スマートウォッチでのデザイン、チケットのデザインに至るまで合わせられていく。
チーフデザイナーはRonald Wildさん。
数年がかりの作業だったようだ。
- 2018-02-13 (火) 8:02
- Logo+CI+marks | Mawari-Design
- オトル・アイヒャーのデザインがたくさん!1972年ミュンヘンオリンピックのデザインツールを集めたサイト|Otl Aicher 1972 Munich Olympics
- 書体ヘルベチカの60周年を記念して、20のデザインスタジオが制作したポスター「60th Anniversary Helvetica Typeface」
- 空港にいても、家にいる眠る前の子どもたちに絵本が送れるサービス「Lufthansa Bedtime Stories」
- オトル・アイヒャーが手がけたミュンヘンオリンピックのVIマニュアルやグッズを一冊にするプロジェクト「München 1972 | Collected」
- LH A380の名前を付けてファーストクラスで世界2周!|Lufthansa A380 名称募集