乗り捨てられた車から聞こえる犬や猫の鳴き声。ドバイのペット問題を訴える「Abandoned Lives」
ドバイでは毎年3000台もの車が捨てられているんだそうだ。乗り捨てられたまま砂埃を被っていて目立つので、ドバイに住む人は誰もが心当たりがある社会問題だ。しかし同じドバイには、住人の目にもあまり見えていない問題もある。それが捨て猫、捨て犬の問題。
ドバイで毎年捨てられている犬や猫の数は、捨てられる車の数にも匹敵するという。しかし犬猫は小さいし動くため目立ちにくい。つまりそれほど問題視する人もいない。
そこで捨てられている車にセンサーを取り付け、近くを人が歩いたときに犬や猫の鳴き声を出すようにした。鳴き声に気づいた通行人は足を止め、車の周りや中を覗き込む。そして車のガラスに貼ってあるステッカーで「毎年ドバイではたくさんの犬猫が捨てられている」という現実を伝えるのだ。
見えにくかった問題の見える化。そこから人の心に問題意識も生まれてくるのだろう。
- 2016-02-26 (金) 8:25
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