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左右両方から綴じられて開くことができないオーソン・ウェルズの本「The Bound Books Project」

The Bound Books Project - Malmö stad

丁寧に製本されて出来上がっていく本。
オーソン・ウェルズによって1949年に初版が発行された小説『1984』。
第三次世界大戦後のディストピアを描いた小説で、恐ろしいながら似たようなことが現実に起きてもおかしくない非現実の世界観が今なお多くの読者を魅了しています。
しかしこの本、どこかおかしい。

よく見ると、本の左右が綴じられています。
通常片方だけが綴じられるのが本であり、そうじゃないと開けることもページをめくることもできません。袋とじならページ間を切ることで読めますが、この本はしっかりと綴じられているため、簡単に切ることも難しいでしょう。

この本を作ったのは、スウェーデンにあるダウィット・イサク図書館。
この図書館は、言論の自由のために設立された世界初の図書館で、発禁、焼却、検閲された作品を所蔵。また強い力で沈黙させられたり、脅迫されたり、投獄されたり、亡命を余儀なくされた作家たちの作品に関する書籍や情報も収蔵されてます。

その図書館が今回こんな両綴じ本を作ったのは、世界中の露骨な書籍検閲に抗議するため。
最近ではアメリカで多くの本が禁書扱いとなり廃棄されている現実があり、こうしたことを念頭にインパクトのある読めない本を作ることで言論の自由を訴えているのです。

→The Bound Books Project - Malmö stad
https://malmo.se/boundbooksproject

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