タイのスラム地区の蚊を減らすために作られた、バイク用マフラーチップ「MotoRepellent」
世界で年に72万5千人を死に至らしめているのは、あの小さな小さな蚊。
蚊が媒介する伝染病で、世界中で多くの人が亡くなっているのだ。特にタイのスラムは蚊にとっては天国だ。
スラム地区は衛生的でなく、蚊にとって繁殖にかかせない水も存在している。まさに蚊天国である。しかし蚊にさされて人間が天国にいくのはまっぴらだ。
とはいえ、タイでのデング熱感染は前年から207%も増加し、対策が急務となっている。そこでドゥアン・プラティープ財団はスラム地区にも多いスクーターなどのバイクに目をつけた。
内部に蚊用の忌避オイルをしみ込ませることができる、特殊なマフラーチップを作ったのだ。このマフラーチップはバイクのマフラーの先端に磁石でくっつけることができ、排気ガスが出ると揮発した忌避オイルもまき散らすことができる仕組みだ。これをつけたバイクがスラム地区の中をたくさん走れば、蚊にとっては天国だと思っていた場所が地獄になってしまうので、人の住む地域には近づかなくなる。
とはいえ蚊が死ぬわけではないし、地区は不衛生なままなので、これが最適解なのかなぁと疑問も浮かぶ。
- 2016-02-28 (日) 13:18
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