TENGA 3Dシリーズがレッドドット・デザイン賞(Red dot award:product design 2012)受賞
ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター主催による、世界的なデザイン賞であるレッドドット・デザイン賞(red dot award)を、男性用マスターベーション用品であるTENGAの3Dシリーズが受賞しました。今回受賞したのは同賞のプロダクトデザイン部門。この手の製品の同賞受賞は初めてだということ。
今から遡ること5年半前の2006年。
今までになかった斬新なデザインのマスターベーションプロダクト「TENGA」は、日本のグッドデザイン賞の書類選考を通過、2次審査(通過でGマーク表示可能)のためにビッグサイトに並べられた。しかし、主催者側都合により撤去と相成った。
では、グッドデザイン賞とは何なのか。
オフィシャルから引用します。
「グッドデザイン賞」は、家電やクルマなどの工業製品から、住宅や建築物、各種のサービスやソフトウェア、パブリックリレーションや地域づくりなどのコミュニケーション、ビジネスモデルや研究開発など、有形無形を問わず、人によって生み出されるあらゆるものや活動を対象としています。(参照:http://www.g-mark.org/aginfo/)
上記には該当していますね、TENGA。
もし多くの人が見に来る場所だから、という理由での撤去だったとしたら、そもそもその理由にひっかかるもの通過させたことや、特別なゾーンを用意していなかった主催者側の落ち度も考えられます(ある審査員が~という話もあるが、ここではそのことについて言及しません)。
確かにアダルトグッズではあるものの、TENGAは医療分野なんかでも使われています。(参照:CSRへの取り組み | TENGA http://www.tenga.co.jp/csr/)
あまり知られていないかもしれないですが、大切なことですよね。こういうところで、いやらしさ満点の商品なんて使いづらいですものねぇ。また、高齢者の性問題にも真剣に考えておられます(参照:いつかオナニーできなくなる日: TENGA OFFICIAL BLOG)。こういうブログを読むと、目を逸らしている物事の奥にある見なければいけない事実というものが、他にもいろんな分野であるような気がしてなりません。
とにかく2006年ののこの一件では、日本のグッドデザイン賞では、グッドなデザインであってもアダルトはご法度だと印象づけられてしまいました。悪いとは思いません。が、ゴタゴタしてしまったのは良くなかった。
(個人的には、昨年のAKBの方がなぜグッドデザイン?と思わずにはいられませんでしたが、時代や考えは変わるものですからね。それがグッドデザイン賞ならそれでいいんだと思います。)
この時のTENGAのブログ記事(参照:グッドデザイン賞についてのお知らせとお詫び: TENGA OFFICIAL BLOG)の中で、印象的なのは次の言葉。
TENGAは、モノづくりの会社です。
今回は非常に残念な結果となってしまいましたが、モノづくりにこだわり作り続けていく姿勢を変える事はできません。皆様に喜んでいただけるモノをお届けする為に、これからもTENGAは挑戦し続けます。
高いプライドを感じずにはいられません。
そして数年後に、言われなければオブジェのようなTENGA 3Dシリーズが発売され、今回のレッドドット・デザイン賞受賞。今読むと、当時の思いがまっすぐ今という未来に伸びていたように思えてきます。
エロに直結してしまうのは、製品特性上しょうがない。でも今回、デザインについて一定の評価を得たわけですから、これからもフィロソフィーに忠実に、今まで同様にモノづくりにこだわっていって欲しいと思います。
ひとまず受賞おめでとうございました。
→ニュース | TENGA(テンガ) オフィシャルサイト
http://www.tenga.co.jp/news/
- 2012-03-16 (金) 12:31
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