生まれてくるウミガメの性別をコントロールするための、亀の甲羅型ドーム「Banana Boat Nest Domes」
地球温暖化は生物にも影響を及ぼします。
カリブ海のウミガメもそう。
砂浜に産み落とされた卵はやがて孵化しますが、昨年生まれたウミガメの性別は99%がメスだったそうだ。
ウミガメの性別決定を左右するのは、温度。
25度未満だとオスが多く、35度になるとメスが多くなるそうだ。
去年生まれたウミガメがほとんどメスだったということは、暑かったということ。
暑すぎると性別に偏りが出ることの他に、孵化しない卵もあったり生まれても海にたどり着けず死んでしまうカメもいる。
そこで、日焼け止めなどを販売しているスキンケアブランドのバナナボートがウミガメのために立ち上がった。
カリブ周辺で採れる木を使って、卵が産み落とされた場所に直射日光が当たらないようなドームを作った。
内側にはコルクが貼られ断熱性もあるし、空気が滞留しないように穴も開けられている。
生まれたカメは砂とドームの隙間から出てくることができる。
自然素材なので、海に流されてしまっても影響はまだ少ない。
このドームのおかげで、周囲より温度が4度下がる。
すると、性別は約半々になるんだそうだ。
- 2023-04-14 (金) 7:30
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