照明が付けられれているのに暗くなると見えなくなるアルゼンチンの看板広告「La Caja billboards」
道路の脇に設置されている、いわゆる野立て看板。
暗くなると電気が灯って夜中でも見やすいものもある。
しかし、このアルゼンチンに設置された看板の照明は違う。看板とは全く違う方向を照らしているのだ。
田舎に行くと、全く街灯の無い道路が存在する(ボクの実家周辺はまさに闇だ)。
夜に車で通るとわかるが、いきなり動物が道路を横断したり、知らない間に工事をやっていて車線規制があると、そこそこびっくりする。きっとそういう道の怖さも知らずにアクセル踏み込んでいたら事故を起こしてしまう。
アルゼンチンでもやっぱりそういう道はあるようで、真っ暗で事故の起こりやすいカーブが何箇所もあるそうだ。
そこでアルゼンチンの保険会社が看板を設置した。
「事故に備えて保険に入ってくれ」って?
そうではありません。
ここで重要になってくるのが、最初に書いた照明の話。
この看板には照明が取り付けられており、暗くなると電気が点く。
しかし照らしているのは看板ではない。
看板から近い場所にある道路だ。
事故が起きやすいカーブを煌々と照らしているのだ。
つまり、暗い時間は看板の本来の目的を犠牲にしても、事故を防止してやろうということなのだ。
保険会社としても保険金の支払いはしたくないだろうし、街灯代わりの看板を設置したといえば宣伝になるし、プラス面が大きい。
- 2019-03-14 (木) 8:30
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