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雨が降ったら文字が消えていく、ロシアの独立系テレビ局のビルボード「Rain vs. Lie」

Rain vs. Lie

広告看板の文字が消えてしまうなんて、よろしくありません。
しかしこの看板の文字は、雨が降るごとに薄くなっていくのです。しかもそれでいいんだそうです。

世界の国ごとの報道の自由度を見ると、2016年のランキングでロシアは148位でした。かなり下です。報道に自由度がないロシアでは、権力者の力が報道を支配しているといっても過言ではない。すると報道は真実を伝えるメディアではなくなっていく。

それではいけません。
独立系テレビ局のТелеканал Дождьは、独立系だから故に軋轢がありません。それが権力者に不利益なことであっても、真実を伝えられるのです。

そこでこのビルボードです。
看板にはこう書いてあります「Дождь смоет ложь」。
Дождьはテレビ局の名前であり、「雨」の意味を表します。
смоетは「洗い流す」。
ложьは「ウソ」。

つまり、「雨はウソを洗い流す」となります。
雨で流れて消えていく「ウソ」の文字を見せることで、このテレビ局がウソを消し去っていくというダブルミーニングになっているのですね。

ネットなどでは拡散されたこのビルボードですが、大手テレビ局は無視だったようで、やっぱりロシアは148位だけのことはあるのでした。このテレビ局がこんなビルボードを掲出するのにはもうひとつ訳があります。資金をサブスプリクションに頼っているところがあるのです。権力が相手だと、大手企業などは賛同してくれなかったりしますから、一般視聴者が頼りなのです。だからビルボードを掲出してネット等のメディアで知ってもらい、サブスプリクションを増やすのが狙いです。

結果、100%増。
やりましたね。

  • 2017-01-13 (金) 8:02
  • Video

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