長崎訓子さん初のマンガ本「Ebony and Irony 短編文学漫画集」
著者:長崎訓子
デザイン:大島依提亜
発行:パイ インターナショナル
ボクが大好きなイラストレーターの長崎訓子さんが、ご自身初となるコミック本を出版されました。長崎さん好きとしてはいち早くゲット!しようと思ったのですが、そうもいかず・・・(恵文社一乗寺店オンリーで限定小冊子がもらえるということでAmazonをキャンセルして恵文社に直接行くも品切れ。しょうがないのでAmazonで買い直し。。。)。
そんなこんなでようやく届いたので一気読みしました。
帯に、「行き着くところまで行き着いて、この線ですか。長崎訓子さん! 」と、さそうあきらさんが書いている通り、シンプルな線で描かれた絵が長崎さんワールドに引き込んでくれます。収録されているのはどれも短編で、原作は川端康成『化粧』、太宰治『満願』、倉橋由美子『天国へ行った男の子』、夢野久作『きのこ会議』、星新一『冬の蝶』、アンデルセン『パンを踏んだ娘』、ブルターニュ幻想民話『マリーの物語 五人の死者』、能『道成寺』となっています。
どれも短編マンガなので読み物としたらすぐ読めてしまうのですが、いやそこは絵を十分に楽しむ隙間が残されていると考えていいでしょう。一コマずつじっくり楽しんでもストーリーは逃げないし、何度か見返しても絵に新しい発見があるし。
表紙もかわいいので、本棚に面出ししておいておきたくなる一冊です。
→Platinum Studio
http://platinum-s.com/
- 2012-10-29 (月) 7:47
- Books