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真っ黒いハンバーガーの箱の中に入っているもの。スペインのマクドナルドによる「The burger that could not be」

The burger that could not be

薄暗い家の中で電話がなる。
女性が出る。
相手の話していることについて、どうやら疑っているようだ。

しかし最後はありがとうと言い、夫と抱き合った。

この夫婦は農家。
小麦を育てて、いた。
しかし夏のスペインの大規模な山火事で、この夫婦の畑は燃えてしまった。
つまり今年小麦は穫れず、収入の目処がたたなくなったのだ。

しかしこの電話でそれが変わった。
無いはずの小麦を買うという電話だったのだ。

燃えてしまった小麦を買うといったのは、マクドナルド。
スペインのマクドナルドは、農家をまもるために今まで同様に小麦を買ったのだ。燃えてしまった小麦は使うことができないので、つまりは支援だけしたということになる。

さらにマクドナルドは真っ黒いハンバーガーの箱を作った。
中身は空だ。
これは燃えてしまったハンバーガーの概念。
オンラインで1ユーロで買える。
いや、1ユーロを寄付することができる。
寄付されたお金は、被災した農家の支援に使われるそうだ。

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