有名画家×AIが描く2050年の名画と、世界一汚く美しいスノードーム「“名画になった”海 展」
ゴッホや北斎などの有名画家風の絵をAIが描くというのは、今までにも見たことがあります。
しかしこちらは少し違う。
過去の有名画家×AIが未来の海をテーマに、名画風の絵を描くというのです。
描く未来は2050年。
今から約30年後。
その日の海は、有名画家が名画を生み出した頃とは少し違っていました。
ゴミが、大量にあったのです。
だから有名画家×AIの絵は、海がゴミだらけ。
このまま何もしなければ、本当にそうなるかもしれない。
現在この絵は、ITOCHU SDGs STUDIOで開催中の「“名画になった”海 展」で展示してあります。
AIがコラボしたのは、ゴッホ、ゴーギャン、喜多川歌麿、葛飾北斎、エドゥアール・リウー、馬遠。
「“名画になった”海 展」ですが、二部構成。
先の絵画展が第一部。
第二部は、みんな大好きスノードームが並ぶファンタジーの世界。
ドームの中には海の中の生物が配置され、ドームをゆっくり揺らすと雪のような粉のようなものが舞います。
雪の中で泳ぐ生き物たちのようにも見えて、とっても美しい。
が、実態はひとつも美しくない。
ドーム内を舞っているのは、海洋プラスチックのアップサイクル事業をアート活動として行う会社「REMARE(リマーレ)」の協力のもと収集されたプラスチック片。
それを知ると、ドームの中の生き物たちが苦しそうに見えてくるし、悲鳴さえ聞こえてくるようです。
よく見ると、クマノミが隠れているイソギンチャクは白化してしまっています。
実際に海洋汚染の原因となっているプラスチックゴミは生物に大きな影響を与えています。
食べ物と間違えて食べてしまって、それが原因で死ぬこともある。
目に見えないほどの大きさになったマイクロプラスチックは体内に蓄積されたりもします。
深海数百メートルの海底にもゴミが堆積していることや、いたるところでマイクロプラスチックが検出されたというニュースも日々目にします。
今からでも自分に何ができるか、何をしないかを考えるべきですね。
ちなみに
尚、本プロダクトは、マイクロプラスチック問題啓蒙の役目を終えた後、専門家の監修のもと適切に処分いたします。
とのことです。
■“名画になった”海 展
主催:株式会社 横浜八景島
期間:2022年5月31日(火)~2022年7月18日(月・祝)
会場:ITOCHU SDGs STUDIO
(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F)
開催時間:11:00~18:00
休館日:毎週月曜日、月曜日が休日の場合、翌営業日が休館
料金:入館料無料
https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/20220516.html
- 2022-06-10 (金) 7:30
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