子どもたちが塗った肌の色は、全て同じだった。ベルギーSOMによる「Skin Color Experiment」
6〜7歳の子どもたちに塗り絵が渡されます。
人が描いてある塗り絵です。
Tシャツは緑に塗って!
髪はオレンジに!
あとは肌の色を塗ってください!
そう指示すると・・・
はい、出来た絵を見せてください。
子どもたちが掲げた塗り絵の人物は、どの子が色を塗ったものも肌の色が同じライトピンクでした。
それは肌の色が白い子が描いたものも、ブラウンの肌の子が描いたものも、全て。
それがなぜか、なぜその色を塗ったのかなんて子どもたちにはわかりません。
いつの間にか、肌の色はライトピンクと刷り込まれてしまっていたのです。
どんな肌の子にも。
そこでSOMは肌色の色鉛筆を作った。
1色ではない、薄い色から濃い色まで7色の肌色コレクションだ。
どの色でも「肌の色」だ。
メディアにとりあげられることで注目が集まり、予算をほとんどかけずにベルギーの人75%に衆知することができたそうだ。
日本の色鉛筆は、逆に「肌色」の表記を無くして「ペールオレンジ」だとか「うすだいだい」という名前に変更している。
このベルギーの事例に比べると消極的な方法であり、ベルギーの子のように肌の色を塗るときに「ペールオレンジ」や「うすだいだい」しか選ばれない可能性もある。そうだとすると、現場では積極的に人の肌の色には違いがあるということを教えないといけないのだろう(今の教育現場ではやっているのかもしれないけどね)。
- 2019-07-20 (土) 8:29
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