吉岡徳仁さんがオリンピックスタジアムを描く。新国立競技場 建築案「THE OLYMPIC STADIUM - Tokujin Yoshioka Design」
2020年の東京オリンピックで使用される新国立競技は、紆余曲折あってザハ・ハディド案から隈研吾案へと変わり、今後この案で進められていく。今回の再コンペではデザインビルド方式が採用されたため、応募できなかった人も多い(というより、この方式により2つの案からしか選ぶことはできなくなっていた)。
今回、デザイナーの吉岡徳仁さんが公開された新国立競技場建築案は、応募要件が満たされなかったため応募ができなかったものだそうだが、世界的デザイナーによる一つのアイデアとしては非常に興味深い。
特徴的なのは上空からみた屋根部分。
ディスクにも見えるこの屋根には水が張ってあり、その周回は人が歩ける通路になっている。名古屋の人には巨大なオアシス21のように映るかもしれない。もしかするとこの水の循環により、夏場のスタジアム内温度上昇を低減する構想もあるのかもしれない。
この水の中からは炎が吹き出し、炎がスタジアムの上で円を描くように燃えあがる。スタジアム全体が聖火台となるイメージだ。
このスタジアムも、実現するなら見てみたかった(ザハ案含めいろんな案を見てみたいので、無理な話ではあるのだが)。しかし応募要件というのも重要なので、そこはないがしろにできない。あまねく応募できるようにするのは好ましくないと思うからだ。
できれば最初のコンペ時に建設会社や建築家と組んで案が出ていたら、また違った未来だったのかもしれない。が、これが予算内に収まるかもわからないのでいい加減なことは言わないでおこう。
今は素晴らしい競技場が作られて無事オリンピックが開催されることを祈るばかりだ。
→TOKUJIN YOSHIOKA INC.
http://www.tokujin.com/
- 2016-01-27 (水) 8:32
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