1人乗りの小さな車でベルリンの壁を越えろ!BMW・イセッタにまつわりリアルストーリー「The Small Escape.」
1990年に崩壊するまで約30年も東西ベルリンを隔ててきた、ベルリンの壁。
この壁の影響で、家族や親戚、友人たちと離ればなれにならざるを得ない人たちもいた。
その中で人々は必死に国境を越えようとした。
もちろん自由に国境を越えることはできない。
検問もある。
密入出国は捕まえられたり、最悪の場合は銃撃されることも・・・
BMW・イセッタという車がある。
元はイタリアのメーカーの車だが、BMWとしてもOEM生産していた車で、かわいいスタイルから今も愛好家が多い車のひとつだ。
この車は1人乗り。
小さい小さい車だ。
この車にドライバー以外の人が乗っていれば、すぐにわかる。
それを逆に利用して国境を越えた人がいた。
イセッタを改造し、ガソリンタンクを取り外し、そのスペースに潜り込んだのだ。(大きなガソリンタンクを外して、小さなキャニスターをつなぎ、そのガソリンだけで行き来したそうだ。)
これで国境の検問でもやり過ごすことができた。
クラウス=ギュンター・ヤコビ(Klaus-Günter Jacobi)は、こうして友人を助けた。
彼が実行したのは1度きりだったが、これをマネする人がいて、結果的にイセッタは9人を助けたという記録があるそうだ。
下記URLには当時行われたイセッタの改造方法も詳しく載っている。
→Escaping East Berlin: Freed in a BMW Isetta | BMW.com
https://www.bmw.com/en/automotive-life/berlin-wall-escapes-in-a-bmw-isetta.html
- 2019-10-15 (火) 8:29
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