ALS患者の声よ、再び。録りためた音声データから本人の声を生成するプロジェクト「ALS Association – Project Revoice」
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、徐々に体が動かせなくなっていく難病です。アイス・バケツ・チャレンジが世界的に話題になりましたので、この病気の認知度は高くなっていることと思います。
この病気は運動ニューロンが侵されていくために、体が思うように動かなくなっていきます。進行していくと、声も出なくなってしまいます。
目で文字を追うことができれば、機械の声でコミュニケーションを取ることはできます。
しかし、本人の声での会話はできません。
そこで作られたのが、声が出る時に録音しておいた本人の声を使って「声」。
映像ではPat Quinnさんが自分自身の過去に録音していた音声データから、「声」を再獲得する様子が描かれています。
それが機械の声か、本人の声かなんてどうでもいいことのようにも思えますが、運動ができなくなっていく状態で自分自身の声が発し続けられるというのは本人にとって希望でもあるし、周りの人たちにとっても励みになるのではないでしょうか。
今回、自分の声をバックアップできるようなプラットフォームを作り、上の映像でその成果を試したPat Quinnさんは、アイス・バケツ・チャレンジ(ALS Ice Bucket Challenge)の共同設立者なんだそうです。
- 2018-06-19 (火) 8:33
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