ミツバチを守るために作られた紙「Bee Saving Paper」
今、ミツバチの数が減っている。
それはニホンミツバチの問題ではなく、欧米のミツバチにおいてもそうだ。
ひとつの原因として蜂群崩壊症候群があるが、別の原因として都市化があげられているという。
都市化すると何が起きるか。
花が無くなる。
ミツバチは花を求めて飛び回る。
近くに花が無いと遠くまで飛ばなければならない。
人間も同じだが、長距離移動すると疲れる。
通常よりエネルギーを消費すると、ミツバチの死は早まる。
そこで考え出されたのがこの紙「Bee Saving Paper」だ。
紙にはミツバチの栄養となるグルコースが混ぜ込まれている。
問題はどうやってこの紙を食べてもらうか、だ。
それを解決したのが、UVインキ。
紫外線を当てると赤く光るインキで紙にいくつもの丸を描いておく。
すると、ミツバチの目にはそれが花のありかに見えるそうだ。
花だと思って寄ってきてもらい、紙だけど食べてもらうと元気が出る。そんな紙なのだ。
さらに紙にはミツバチが好む花、ハゼリソウ(Lacy Phacelia)のタネも入れられているので、条件が整えば発芽しその場に花が咲く。
ヨーロッパで95%のミツバチを失った養蜂家に実験をしてもらい既に効果も出ているというこの紙を、はちみつのラベルにしたり、カードにして配ったり。効果が出ているなら、もっと広まればいいですね。紙としてもとても風合いがありそうですし。
→Bee Saving Paper
http://beesavingpaper.com/
- 2018-03-10 (土) 9:02
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