木の無い世界で童話は悲劇に変わる。マレーシア自然協会によるキャンペーン「Unfortunate Tales of a Treeless World | MNS」
マレーシアは広大な森林のある国だったが、少し前のデータによると森林伐採により90秒間にサッカー場ほどの大きさの森が消えていったんだそうだ。マレーシア自然協会はその現実を知ってもらうことと、森や木の大切さをわかってもらうために、「木の無い世界」を設定にした4つのお話をつくった。
作られたお話はからくり人形のようにしてショッピングセンターで人々に見てもらい、同時に寄付金付きの再生紙でできたノートなどを販売した。
元となったお話は「赤ずきんちゃん」「ピノキオ」「トロイの木馬」「ターザン」である。
赤ずきんちゃんでは、オオカミから隠れられる木が無いため、すぐに赤ずきんちゃんは見つかって食べられてしまう。
トロイの木馬も木が無い世界だと木馬がそもそも作れず、銅で作ったために中の兵士が熱くて出てしまう。
ピノキオでは鉄くずから作られたピノキオがウソをつき、伸びた鼻でおじいさんを刺してしまった。
ターザンに至っては住む場所がなく、コンクリートジャングルのホームレスと化してしまう。
どれも悲しいお話だ。
すぐにノート等は売り切れ、多くの人がコンテンツを見たそうだ。こういう意識づけから自然破壊が少しでも止まればいいのに。
→Unfortunate Tales of a Treeless World | MNS
http://www.unfortunatetales.com/