2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムは佐野研二郎さんデザインに!
2020年東京オリンピックまであと5年を切ったそうで、公式のエンブレム(シンボルマーク)が昨日決まりました。
エンブレムはTeam、Tomorrow、Tokyoの頭文字のTをモチーフにしたもので、オリンピックとパラリンピックは真ん中のグレーと白のカラーが逆転しているだけです。
紹介動画はこちら。
映像の中にエンブレムのエレメントを重ねるのは実用性がありそうです。
ところでこのエンブレム、デザイナーは誰かというと、佐野研二郎さん。
最近ではTAMABIの雑誌広告がADC賞やD&AD賞を受賞したり、亀倉雄策賞を受賞されたりとノリにノっているアートディレクターさんです。にゃんまげの人です。
今回のエンブレム、誰がデザインしたのか知らない状況でパッと見てすぐになるほどなと思いました。
▲何がなるほどかというと、もともとのシンボルマークをグレーにして、その上に左上と右下の曲線の延長となるよう円を描いてみました。これは・・・
▲1964年 東京オリンピックシンボルマーク
はい、1964年の東京オリンピックのエンブレムのように見えませんか。1964年のエンブレムと言えば、亀倉雄策さんがデザインされたものです。さらに三角(長辺が曲線ですが)や四角、丸といった基本的図形は、田中一光さんのデザインにも見られます。
佐野さんの意図はわかりかねますが、おそらく1964年の東京オリンピック時に活躍された二人のデザイナーに対するオマージュなんじゃないかと思ったわけです。
今回発表されたエンブレムは、かっちりしたデザインです。近年のオリンピックのエンブレムはやわらかかったり手描き感があったりするのですが、2020年の東京はこのような流れを継承しないという思いが伝わってきます。重んじるのは「きっちり」「重厚で」「凛としている」日本・東京らしさということでしょう。もちろんカラースキームもそれに準じた渋さがにじみ出ています。
せっかくなので2000年からの5大会のエンブレムをおさらい。
▲2000年 シドニーオリンピック
▲2004年 アテネオリンピック
▲2008年 北京オリンピック
▲2012年 ロンドンオリンピック
▲2016年 リオデジャネイロオリンピック
好き嫌いあると思いますが、個人的には今回決まったロゴは好きです。
一言言うなら、エンブレム紹介ページが英語とフランス語にすると説明が表示されないこと。動画にも説明がないこと(ショートバージョンに変わる)。日本語テキストが画像なこと(海外の人が翻訳しようにもできない)。せめて英語での説明くらいつけようよ。
→東京2020大会エンブレム>>TOKYO 2020
https://tokyo2020.jp/jp/emblem/
- 2015-07-25 (土) 10:07
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